「体ばっかり大きくて」
母が繰り返し私に言った言葉です
母方は小柄な家系なので,祖母からは「大女」なんて言われて悲しくなったのを覚えています
私は身長160センチの標準体型ですが,8歳下の妹と比較したら当然大人に見えたんでしょうね
10歳の時には自分の貯金から祖父にお年玉をあげる事を強要されました
妹は小さくて可愛い存在…
姉の私は身体は大人なのに中身は未熟なダメな奴…
親が共稼ぎだったので,どこに行くのにも妹を連れていかなければいけません
自由のない子供は本当に辛いのです
妹がポツンとしているだけて「妹が寂しそうにしているのにお姉ちゃんはTVや本に夢中になっている!姉が,しっかりしないと妹が可哀想や!」と言って12歳の私は責められました
母親補助を求められていました
「妹が欲しい」なんて頼んだ覚えはないのに,何かと言えばは「妹が可愛くないんか!」と罵倒…
妹を可愛いと思った事は一度もありませんでした
私の家庭は,父の失業と浮気,貧困なのに小さな子供(妹)がいるという様々な問題を抱えてました
母は何かと「アンタがもっと,しっかりしていれば」とこぼしてました(しらねーよ)
夫婦中も悪く,罵りあいの喧嘩が日常でした
イライラがつのると私は罵倒され暴力を受けました
私を攻撃する時は夫婦は団結していました
いわゆるスケ一プゴ一ト(生贄)というやつです
溺愛される妹の機嫌をとる事が,唯一の自分の存在を認めてもらう方法です
お人好しで,しっかり者で,便利で地味なお姉ちゃんでなくては許されなかったのです
妹が食べ物を残したら「お姉ちゃんに食べてもらい」と言って,無理矢理食べさせられました
妹がいらない物は「お姉ちゃんにあげたら」と言って無理矢理,押し付けられました
私に「いらない」は許されません
一家に一台あると便利なサンドバッグ兼ゴミ箱娘でした
どうしたら私は愛されるのだろう…
この事は,ずっと私のテ一マでした
「私が大きいから愛されないのかしら」
「小さく見せるには,どうしたらいい」
今,考えると病んでいますが少女の私は真剣でした
熱心に幼く見えるファッションを研究…
どんなシルエットにしたら小柄に見えるか…
大人の責任を押し付けられないためには頼りなく見せなくてはいけないなどなど
152センチくらいに生まれたかったと思い160センチの自分の容姿を見劣りすると思ってたんですね…
成人してからは高身長の年上の男性を好みました
そういう男性といたら自分が可愛くいられるような気がしたし,実際に、すごく甘えられたし、可愛がってもらえたのです
ある時,当時の彼が「ヒ一ルを履いているオマエを見た時,なんていい女なんだって一目惚れしたんだ」って言ったんです(自慢ぽくて、すみません)
エッ
ええ~🤯🤯🤯🤯🤯
ワンピースには,ヒ一ルがバランスがいいと思って履いていただけです
今まで小さくて可愛い女のコに見せようと一生懸命だったのが,考え方が180度変わりました
無理に幼く見せる必要はない!
大人になった私は,もう「お姉ちゃん」をやらなくいいんだから、持って生まれた個性を出せばいいんだ…
それからは,ヒ一ルの似合ういい女?を目指しました
逆に彼氏が背が低いから,フラットシュ一ズを履くようになった人もいますが…
男心を傷つけます
どうしても気になるなら4センチぐらいの中ヒ一ルが無難です
ちなみに今のパートナ一は高身長でも極端に年上でもありません
そんな事は今の私には,どうでもいい事なんです
自分が自分でいることで,可愛いがられる事が解ったのですから

コメント